酸化チタンはUVケア製品やベースメイクでよく使われる紫外線散乱剤の一つです。粒子の大きさや結晶形、表面処理によって見た目や働き方が変わるため、用途や肌質に合わせた使い分けが役立つ可能性があります。
酸化チタンとは
酸化チタン(TiO2)は紫外線を散乱・反射する性質があり、物理的な紫外線防御剤として利用されることが多いです。一般にSPF向上の一助になりやすく、UVBだけでなく一部UVAの遮断にも寄与すると考えられています。化粧品や日焼け止めでは、白浮きを抑えるために粒子サイズの変更やコーティング処理が施されることが多いようです。
形状・処理の違いと働きの違い
粒子サイズ(マイクロ vs ナノ)
大きめの粒子は白浮きしやすい一方で、皮膚表面での散乱に優れる可能性があります。微粒子(ナノ)は透明感が出やすくベースメイク向きとされますが、微粒子特有の性質をコントロールするために表面処理が重要になることが多いようです。
結晶形(ルチル/アナターゼ)
- ルチル型は光安定性が比較的高く、酸化還元反応(光触媒)による活性酸素生成が抑えられる傾向があると報告されている場合があります。
- アナターゼ型は光触媒活性がやや高いことが知られるため、化粧品用途ではコーティングなどで対応されることがあるようです。
表面処理(コーティング)の役割
シリカ、アルミナ、二酸化ケイ素、シリコン系樹脂などでコーティングすることで、白浮きの抑制、分散性の改善、光触媒活性の低減が期待されることがあります。処理によって用途(スキンケア、日焼け止め、ファンデーション向け)が分けられている場合があるようです。
UVケア製品とベースメイクでの選び方
- 日焼け止め(高SPFを重視): 光防御効果を優先する場合は、酸化チタンが効果を補う構成の製品が選ばれることが多く、他の紫外線吸収剤との組み合わせで幅広い波長域をカバーするのが一般的です。
- 化粧下地・ファンデーション(透明感重視): ナノ化や表面処理された酸化チタンが用いられ、白浮きが抑えられる処方が期待されます。
- スプレーや粉末(吸入リスク): 粉末状態での吸入は避けた方がよい旨が指摘される場合があるため、エアロゾル製品の使用時は注意が必要かもしれません。
安全性と使用上のポイント
皮膚塗布に関しては吸収が限定的であるとする報告が多い一方、微粒子の光触媒活性や吸入リスクについては留意されることがあるようです。敏感な肌や既往症がある場合は、パッチテストや専門家への相談を検討するとよいかもしれません。
肌質別のポイント
- 乾燥肌:保湿成分配合の乳液やクリームベースの日焼け止めで酸化チタンを選ぶと、白浮きしにくく乾燥を防ぐ助けになる可能性があります。重ね塗りでムラにならないよう少量ずつ伸ばすのがよいかもしれません。
- 脂性肌:オイルフリーやジェルタイプの処方で、マット感を出す粉体処理された酸化チタンが合いやすいことがあるようです。ティッシュオフでテカリを抑える工夫が有用かもしれません。
- 混合肌:顔の部位によって製品を使い分けると扱いやすい場合があります。目立ちやすいTゾーンは薄く伸ばし、乾燥する頬は保湿性のある下地を併用する選択が一助になることが期待されます。
- 敏感肌:低刺激処方やコーティングで光触媒活性が抑えられた酸化チタンを選ぶと負担が減る可能性があります。初めて使う製品は目立たない部位での試用を検討するとよいかもしれません。
悩み別の注意点
- 乾燥:アルコールや界面活性剤の強い処方は避け、保湿成分配合製品を優先するとよい場合があります。
- 皮脂(テカリ):オイルフリー処方やルースパウダーでの仕上げが助けになる可能性があります。
- 毛穴:厚塗りになると毛穴落ちしやすいため、薄く重ねるか部分使いをおすすめする人もいます。
- 赤み:刺激の少ない低刺激処方を選び、色補正機能のある下地と組み合わせる方法が検討されることがあります。
使用時の実務的なコツ
- 少量ずつ均一に伸ばすことで白浮きやムラを抑えやすくなる可能性があります。
- パウダーやファンデと併用する際は、挙動(よれる・落ちる)を確認して相性のよい組み合わせを探すとよいかもしれません。
- スプレー製品は吸入リスクを避けるために顔には手に取って塗る方法が推奨される場合があるようです。
FAQ
Q. ナノ粒子の酸化チタンは肌や健康に安全ですか?
皮膚に塗布する場合、現在の化粧品用ナノTiO2は一般に吸収されにくく安全性評価が行われていますが、傷のある肌や眼への適用、粉塵としての吸入には注意が必要です。表面処理で反応性が抑えられています。
Q. 白浮きを抑えるにはどうしたらいいですか?
粒子径を小さくする、ルチル型を使う、またはシリカやシリコン系でのコーティングを施した製品を選ぶと白浮きが軽減されます。薄く均一に伸ばすことも効果的です。
Q. 他のUVフィルターと併用しても問題ありませんか?
酸化チタンは化学フィルターや酸化亜鉛と組み合わせることで広域な紫外線防御を実現しやすく、処方調整で分散性や相互作用を管理すれば併用可能です。

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