ラベンダー精油はリラックス目的の香りづけやスキンケアで広く用いられる精油の一つで、種類や希釈法によって使い分けが考えられます。本稿では基礎知識と実践的な使い分けを、肌質やよくある肌悩み別の注意点を交えて控えめに紹介します。
ラベンダー精油とは
ラベンダー精油はラベンダー属(Lavandula)の花から蒸留で得られる揮発性の芳香成分を含むオイルで、品種や蒸留条件により香りや成分比が異なる点が知られています。代表的にはLavandula angustifolia(真正ラベンダー)とLavandula x intermedia(ラバンジン)があり、香りの繊細さや肌への使いやすさが変わる可能性があります。
代表的な用途と使い分けの考え方
芳香(吸入)
ディフューザーやハンカチに1滴〜数滴垂らす方法が一般的で、深呼吸することでリラックスの一助になる可能性があります。長時間の連続使用や閉め切った空間での使用は避け、換気を心がけるとよいでしょう。アロマテラピーの安全性や研究については米国国立補完代替医療センターの説明が参考になるかもしれません https://www.nccih.nih.gov/health/aromatherapy 。
スキンケア(外用)
原液の直接塗布は刺激や感作のリスクがあるため、キャリアオイル(例:スイートアーモンド油、ホホバ油)で希釈して用いることが一般的です。顔用は低濃度(例:0.5〜1%程度)、ボディは少し高め(例:1〜2%程度)が多く用いられますが、個人差が大きく控えめな希釈から始めるのが安全と考えられます。
入浴・マッサージ
浴槽に数滴混ぜる際は直接精油を入れず、まずは入浴剤ベースや乳化剤、キャリアオイルに溶かしてから加えると肌への負担を抑えられる可能性があります。マッサージ用に用いる場合はキャリアオイルに定めた濃度で希釈し、強い刷り込みは避けるとよいでしょう。
安全上の基本的注意点
- 精油は高濃度だと皮膚刺激やアレルギー反応を起こす場合があるため、パッチテスト(腕の内側に希釈した少量を24時間程度試す)を推奨する一助になる可能性があります。
- 妊娠中・授乳中、小児、高齢者、てんかんなど既往のある方は使用を控えるか、専門家へ相談することが望ましいと考えられます。
- ペット(特に猫)は一部の精油に敏感とされるため、動物のいる環境での使用は注意が必要です。
品種別の特徴と使い分け
真正ラベンダー(Lavandula angustifolia)は香りが穏やかでスキンケア向けとされることが多く、ラバンジンは芳香の持続性が高く芳香用途で選ばれる場合があります。合成香料やブレンドされた製品では成分が変わるため、成分表示を確認すると選びやすいかもしれません。
肌質別のポイント
乾燥肌
保湿が中心のケアと併用すると相性が良い可能性があり、キャリアオイルは皮膚のバリアを補いやすいホホバ油やシアバター系と合わせるとよいかもしれません。希釈は低めから試すと負担を抑えられることが期待されます。
脂性肌
軽めのキャリアオイル(例:グレープシードオイル)に低濃度でブレンドすることでべたつきを抑えつつ香りを楽しめる可能性があります。ただし油分過多の部位への使用は毛穴詰まりの懸念があるため注意が必要です。
混合肌
Tゾーンと頬で使い分けるなど局所的な希釈と塗布方法が役立つことがあり、乾燥する部位にはしっかり保湿、脂っぽい部位は軽めにするなど調整すると比較的使いやすいかもしれません。
敏感肌
敏感肌は刺激を起こしやすいため極めて低濃度かパッチテスト後の慎重な使用が望ましいです。無香料のスキンケアに少量だけ加えるなどして様子を見るのが良さそうです。
悩み別の注意点
- 乾燥:保湿を優先し、精油は補助的にごく低濃度で用いると負担が少ない可能性があります。
- 皮脂(過剰):油分の重さで毛穴詰まりを招く恐れがあるため、軽いキャリアオイルや低濃度での使用が望ましいかもしれません。
- 毛穴:強い摩擦や刷り込みは避け、局所の過度な油分補給を控えると良い場合があります。
- 赤み:炎症傾向がある場合は刺激にならないよう使用を控え、皮膚科受診を検討する方が安全と考えられます。
実践的な希釈の目安(目安として)
顔用:0.5〜1%程度(30mlの基材に対し2〜6滴程度といった目安) / 体用:1〜2%程度。これらはあくまで一般的な目安であり、肌の状態や年齢で調整することが重要です。
保存と品質の見分け方
遮光瓶で冷暗所に保管し、開封後はできるだけ早め(1年以内を目安)に使い切ると良い可能性があります。香りが変化したり、沈殿・濁りが出た場合は使用を避けるのが無難です。
FAQ
Q. パッチテストはどう行えば良いですか?
キャリアオイルで希釈した少量を内腕に塗り、24〜48時間様子を見て赤みやかゆみが出なければ使用してもよいとされます。異常が出たら使用を中止し医師に相談してください。
Q. 妊娠中や子どもに使えますか?
妊娠中・授乳中や乳幼児への使用は慎重に。医師や助産師に相談し、許可が出るまでは使用を控えるか、専門家の指示に従って非常に低濃度で用いるのが安全です。
Q. 日光に当たるときに使っても大丈夫ですか?
ラベンダーは一般に光毒性を起こしにくいとされていますが、敏感肌や新たに塗った直後は日光を避け、低濃度から試すか日中の使用を控えると安全です。

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